【生き方を考える】ロバート・ハリス「エグザイルス」【感想】

2015/01/12

1つの時代と1つの生き方

ロバート・ハリスというラジオDJがいます。
今はJ-WAVEで日曜日の夕方に、ドライブしながら各界の著名人と対談する「VINTAGE GARAGE」という番組をやっています。

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今回紹介するのは、そのロバート・ハリス氏の自伝的本。「エグザイルス」です。

「EXILEーエグザイル」という言葉はなかなか日本語に訳しにくい。村八分。島流し。放浪者。故郷離脱。異邦人。良くも悪くも解釈できる言葉である。祖国とのつながりを断ち、あるいは絶たれ、当てもなくさまよう者。またはなんの束縛もなく、世界を自由気ままに旅するもの。僕は両者を体験してきたが、今ではもっと大きな意味でこの言葉を使っている。「自分の道を行く者」それが僕にとっての「EXILE」である。

_「エグザイルス すべての旅は自分へとつながっている」(講談社)ロバート・ハリス 冒頭より

この本はこんな文章から始まったりします。

ざっくり説明するには、あまりにも色々なことが起きすぎるこの人の人生はストーリー的にまとめることが非常に難しい。

それでもざっくり言うのならば、旅をする中で彼が得たもの、気づいたこと。そんな感じだと思います。

ここにはビードジェネレーションの時代を生き、そしてそれを現代にも昇華する1人の旅人の姿を見ることができます。

僕にとって、ビートニクという時代は本や小説、映画のなかの話です。

生活の中でヒッピーのような人と出会ったことはないし、ラブアンドピースは消滅しました。

しかしほんの数十年前まで確かにその時代はあったのです。

この本は僕のような若者にとっては当時のリアルな雰囲気をロバート・ハリス氏の視点を通して疑似体験できるとても貴重な本です。

世界が旅していた時代というのは、旅好き現代っ子の僕的には羨ましい時代です。

この本を読んでいると、ロバート・ハリス氏の中に「本」というものの存在が大きな位置を占めていることを感じます。

本を読む、という行為が純粋に持つ意味を感じている印象があるし、今ネットやパソコン中心の生活になっている自分がもう一度本に眼を向ける機会にもなります。

「エグザイルス」というのは、冒頭にあるような意味で英単語であり、ハリス氏がオーストラリアで経営していた書店の名前でもあります。

コーヒーを飲みながらのんびり本を読むという行為に魅力を感じるのはきっと自然なことなのでしょう。

 表紙

これは完全に僕の意見なんですが、1つ発見したことがあります。

それがこれ。

写真 2015-01-11 20 37 55

アレン・ギンズバーグの詩集です。

アレン・ギンズバーグはエグザイルスの中にも登場するビート・ジェネレーションを代表とする「ビート詩人」と呼ばれるアーティストの1人です。

アーウィン・アレン・ギンズバーグIrwin Allen Ginsberg, 1926年6月3日 - 1997年4月5日)は、アメリカ詩人ジャック・ケルアックとともにビート文学の代表者のひとり。

ニュージャージー州パターソンロシアからのユダヤ系移民のルイス・ギンズバーグとナオミ・リーヴィの子として生まれる。アイビー・リーグの構成校の一つとして名高いコロンビア大学を卒業。アメリカの詩人のウィリアム・カーロス・ウィリアムズ(William Carlos Williams)やウォルト・ホイットマン(Walt Whitman)などは彼の詩文の書き方に影響を与えた。 代表作に、「吠える」等。

朗読の名人であった。

そして、もう1つ見て欲しいのが「エグザイルス」の表紙。

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この右側から光が指してる感じ。おそらく、ギンズバーグ詩集のこの表紙のオマージュでは?!

という憶測が僕の頭をよぎったわけです。

正直なところを言いますと、「エグザイルス」を読んだあとの僕は、ビート文学に興味を持ちこの本を購入してみたのですが、並べてみると

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「あっ!似てるっ!」ってなったわけです。

 

あるいはビート文化にはこういうおきまりみたいなのがあるのでしょうか。

知っている方がいたら教えていただけると幸いです。

 

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