IMALOG

大学を休学してフィリピンでインターンをしているYouTuberのブログ

漫画

「彼女とカメラと彼女の季節」は読み始めると止まらない最高の百合漫画

「彼女とカメラと彼女の季節」

「彼女とカメラと彼女の季節」2011年から2014年まで月刊モーニングTwoで連載されていた月子作の漫画です。

 

全5巻ですっきりと完結していて、さくっと読めます。

 

先日この漫画を一気に読破して、愕然としました。

 

こんなにおもしろい漫画をいままで知らなかったのかっ!と。

 

美しすぎる透き通るような作画

まず1巻の表紙からそもそもこみ上げてくるものがあります。セーラー服を着て2眼カメラを持って佇む金髪ショートの少女には、吸い込まれるような美しさがあります。

この表紙から見て取れるように、この漫画の「キメのコマ」の美しさは驚異的です。その独特の透明感が作り出す雰囲気だけで1つ作品が作れてしまいそうなほどに全編通してシンプルで綺麗な線で描かれています。

「百合漫画」と呼ぶには"生々しすぎる"

内容もまた、圧倒的です。

ネタバレを避けるために多くは語りませんが、これは「可愛い女の子がでてきてキャッキャウフフイチャコラ」するような漫画ではありません。いや、そういったシーンがないわけではないのですが、「キャッキャウフフ」の字面から連想される微笑ましい雰囲気を微塵も感じさせません。

「キャッキャウフフ」でなければ何かといえば、それはもっと原始的で複雑で愚かで悲しい人間の感情や営みといった、とてもネガティブな側面です。「リアル」ではありません。しかし「リアルな人間の業(ごう)」を煮詰めて圧縮して爆発させたようなインパクトがあります。

 

決してかわいいだけではない、キレイなだけではない人間同士の複雑で暗い部分を丁寧にダイナミックに描いています。

振り切ってるキャラ達。「お前らホントに高校生かっ!」

キャラクターの性格が振り切れています。それぞれ強烈な個性を持っていて、しかし常人の枠を逸しない絶妙なバランスで作り上げられています。彼らはとてもパワフルで幼くて強いです。しかしキャラの中にも確かに「キャラ」として存在している人間を感じ取ることが出来ます。

とはいえ高校生にしては達観しすぎなマセたキャラたちが、大人と子供の間で様々なことを感じ考える姿は、とても魅力的です。

若さと潤いと少し寂しげな感動を

人はいつ大人になるのでしょうか。どんな瞬間に、自分の事を省みるのでしょうか。

この作品には、まさにその瞬間が描かれています。

少年少女達が、何かたまらず弾けてしまい、そして少しだけ強くなる話。

彼らの抱える「若さ」と「愚かさ」の問題は、しかし全ての人の過去と現在と未来の姿のようにも思えます、

-漫画