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大学を休学してフィリピンでインターンをしているYouTuberのブログ

フィリピン日記 文化

フィリピンの葬儀で気をつけるべきことまとめ

異文化において基本的に知識が不足していて、且つ失敗が許されないことの1つに「葬儀」があります。現地の知人や友人を亡くしたときに、故人や遺族に失礼のないよう振る舞いたいというのは当然の発想でしょう。

今回はフィリピンの葬儀において気をつけるべきことをまとめました。

※フィリピンは地域差の大きな国です。この記事は主に筆者のマニラ首都圏での見聞に基いて書かれています。確証がない場合は現地の信頼できる人に相談するのが良いでしょう。

バックグラウンド

ASEAN唯一のキリスト教国。国民の83%がカトリック、その他のキリスト教が10%。イスラム教は5%(ミンダナオではイスラム教徒が人口の2割以上)。

ーフィリピン基礎データ | 外務省

フィリピンはカトリックの国です。町中に教会も多く、敬虔な信者の多い国です。
フィリピンの葬儀は教会ではなく、自宅で行われます。その儀式をWake(ウェイク 後述)と言います。
フィリピンは家族意識が強く、且つ家族の定義が広い国です。叔父叔母やいとこも家族に含まれることが多いです。またそういった大きな家族体としての一族で固まって近所に済んでいる例も多いです。
また家族に重きを置きます。フィリピンでは「1に宗教、2に家族、3に仕事」といった価値観を持つ人も少なくありません。

Wake(ウェイク)

Wakeは日本の仏式葬儀で言うところの葬式や告別式にあたります。故人の魂を弔い、家族が故人との別れを行う儀式でもあります。

Wakeの期間はとても変則的で、最短で数日、最長と数ヶ月に及んで行われることもあります。これはフィリピン人の家族が地方や外国で出稼ぎを行っている際に、彼らの帰りを待つ意味で設けられます。前述のとおり家族の定義も広いため、長期に渡る場合もあるわけです。

Wakeの期間中、遺体は遺族の家に棺桶と共に安置されます。長期のWakeにおいても遺体が腐食しないようホルマリン漬けやドライアイスでの保存がされることもあるようです。

Wakeを終えた遺体は、土葬ないし火葬されます。

服装

フィリピンの葬儀(Wake)には、日本の喪服のようなフォーマルな格好で行く必要はありません。もちろん日本式の喪服が失礼にあたるということもありませんので、冠婚葬祭用の礼服を着ても良いでしょう。

ですが、フィリピン人の参列者はカジュアルな格好でWakeに来る人も多いです。しかしその場合にも気をつけなければいけないことがいくつかあります。

赤い服、装飾品を身につけない

フィリピンの葬儀において、唯一、そして絶対に守っていただきたいのは、赤い服ないし装飾品を身につけないことです。赤は、わかりやすく言えばクリスマスカラー、幸福と祝福を意味します。

現地の文化に経緯を払いうということを考えた場合、できれば下着や見えないところでも赤を身につけるのは避けたほうが良いでしょう。

服は青や黒の暗めの色、もしくは白

前述の通り、フィリピンの葬儀にフォーマルな格好で行く必要はありません。Tシャツにジーンズやハーフパンツでもあまり問題にはならないでしょう。
ですがその場合、色は青や黒の暗めの色、もしくは白を着てもいいです。ピンクや黄色など、派手な色は避けましょう。

持参物

フィリピンの葬儀には、香典のように現金を包んで持っていく必要はありません。
特に何をもちよる必要もありませんが、お花やお菓子を持って行っても構いません。同行するフィリピン人がいたのなら、相談してみるのが良いでしょう。

香典とは別に、友人たちで寄付を募り遺族に渡すこともあります。物価差があるので、日本の葬儀ほど高くはないですがフィリピンの人々にとっても、葬儀は決して経済的に楽な儀式ではありません。親族からお金を持ち寄ったり、知人が寄付を集めたりします。

葬儀での振る舞い

日本の葬儀のように、形式だって進められることはあまりありません。お宅に付いたら、遺族の案内によってご遺体に会わせていただきましょう。しばらく対峙して、遺族のお話を聞いて、その場で祈るのも問題ありません。

家を掃除してはいけない

Wakeの期間中はその家を掃除したり、片付けたりしてはいけない、という決まりがあります。多少散らかっていても、そのままの状態を受け入れましょう。

遺族との雑談

Wakeにおいてシリアスな雰囲気を作り出す必要はありません。遺族との雑談を楽しみましょう。故人の家族はWakeの期間中、家から離れることは出来ず、だれかが必ず起きてなければいけない、という決まりがあります。

一緒に雑談で時間を潰すことも、遺族の助けとなります。無理のない程度に滞在するのが良いでしょう。

Wakeから帰る際

直接家に帰ってはいけない

Wakeから帰宅する際は、直接自宅に向かっては行けません。フィリピンの人々は、Wakeから直接帰宅することは、家に不幸をもたらすと考えています。どこかに立ち寄り、食事や買物をして、Wakeによってもたらされた悪い気を清めるのが良いでしょう。

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